そして翌々日は都内の某ホテルにて高尾祥子さんと礒部泰宏さんのシーンの撮影。
この日は高尾さんが星野組撮影初参加でした。
思えば高尾さんを紹介してくれたのは今回の『アイム・オール・ライト』で北川役を演じる牧田裕次さんでした。
脚本を読んだ牧田さんがナツ役は「高尾がピッタリだと思う｣と私に紹介してくれたのです。
牧田さんと高尾さんは柄本明さんの劇団「東京乾電池」で一緒だった時期があったのです。
ちなみに牧田さんは高尾さんの先輩に当たるそうですが、高尾さんは牧田さんのことを「マッキー｣と呼んでいます。
それはさておき、牧田さんが言う通り高尾さんはナツ役にピッタリでした。
ピッタリすぎてちょっと涙が出ました。
ピッタリと言えば井上役の礒部さんとの息もピッタリでした。
撮影は１０日２１時から翌１１日７時まで続きました。
正味１０時間、誰も眠くなることなく、とても濃い撮影体験でした。
今回は撮影シーンが多かったので写真も多めに。
どうです？この二人気になるでしょ？私もとても気になります。
『アイム・オール・ライト』。撮影は年を越えてもまだまだ続きます。
どうかチャンネルはそのままで。
先日の７日、８日は『アイム・オール・ライト』撮影でした。
７日はリハーサル、８日が礒部さんの星野組撮影初参加でした。
初参加とは思えないほどにスムーズでした。
もう随分前から一緒に仕事をしてきたような不思議な感覚でした。
思えば礒部さん演じる「井上」はなかなかキャスティングが決まらない登場人物でした。
物語の中でとても重要な人物であるにも関わらず、なかなか決まりませんでした。
撮影が進むに連れて「井上は決まった？」「井上はどうなった？」「井上は見つかった？」と他の俳優さん達も心配し始めます。
時が経つにつれて「井上役は大事だからなー」「井上のキャスティングはかなり重要だよー」「あー、どこかに井上いないかなー」と皆のハードルも上がってきます。
そんな「井上」を演じる礒部泰宏さんを紹介してくれたのは、友人の女優秋山エリサさんでした。
新宿のキリンシティー前で初めて礒部さんと会った時、私は、
「あ、井上がいた」と思いました。
忘れもしない出会いです。
エリサ様、さまさまです。
撮影後は、まあ、星野組恒例の飲みですね。
私、高川さん、礒部君、宗田君の４人で新宿『清龍』で鯨飲。
その後、礒部君＆宗田君とは新宿で別れ、この日が今年最後の撮影だった高川さんと２軒目のバーへ。
２軒目のバーからカラオケボックスへ。
二人でビートルズを楽しく熱唱しました。
私は主にハモリ部分のコーラスを担当しました。
他には沢田研二、ちあきなおみ、ダウンタウンブギウギバンドなどを二人して歌いました。
途中楽しすぎて踊り出した記憶があります。
高川さんの「おお、星野が踊ってる、踊ってる（笑）｣
という声を微かに覚えています。
相当ムチャクチャな踊りだったのでしょう。次の日、首が若干むち打ち症気味でした。
そう言えば「ホテルカリフォルニア｣を高川さんに歌ってもらい、私は最後のギターソロをエアーで演奏した記憶もあります。
店を出たのはもちろん朝方。
高川さんと新宿で別れ、久し振りに我が駅を寝過ごして八王子まで行ってきました。
いやー、楽しかった！
先日は『アイム・オール・ライト』撮影でした。
久し振りの外ロケでの撮影。
杵鞭さんと牧田さん。
走行する車内でのシーンでした。
わずか５カットの撮影でしたがミッチリやりました。
後に杵鞭さんが「あたしたち１００回ぐらいやったよね？」
というくらいテイクを重ねました。
撮影後は星野宅にて杵鞭さん御手製「ホウレン草とアボカドサラダ」
ワタクシ御手製の「ジャガイモオムレツ」
牧田板長による「ブリの刺身」を皆で食しました。
『アイム・オール・ライト』年内の撮影はあと３回！
怒濤の匍匐前進で進んでいます。
リハーサル、撮影、リハーサルの３日間でした。
杵鞭麻衣さんと牧田裕次さん。
この映画の中で一番撮影が進んでいるパートです。
久し振りの再会でしたが、
｢じゃ、始めますか」
の一言であっという間に北川浩二・今日子の役柄に入りきれるぐらい、二人はこの役を生きています。監督としてはとても得難い共犯者です。
撮影の後は瀬川瑛子と杉村春子を足して２で割った風のお母さんとその息子（色男）がやっている地元の飲み屋のカウンター席に３人仲良くギチギチに並んで飲みました。
そして次の日は星野組初参加の高尾祥子さんと、この日は星野組２度目の礒部泰宏さん。
都内某所のホテルでリハーサルでした。
以前書いたように高尾さんと礒部さんは住んでいる街がたまたま一緒です。
この日は駅のホームで偶然出会ったらしく、二人一緒に集合場所のロビーに顔を出しました。
１１時から１５時まで４時間のリハーサル。
しびれる４時間でした。
リハ後はまだ時間も早かったので、ホテル近くの喫茶店で３人でお茶をしました。
老夫婦が切り盛りするその喫茶店ではジョン・ムーア監督の『エネミー・ライン』が流れていて、将校が地雷を踏んでしまうシーンでは店のお母さんと礒部君がモニターに釘付けになってガン見してました（笑）
お会計の時に、そのお母さん「いいの、いいの（旦那にはナイショよ）｣と言って端数の５０円をまけてくれましたよ。
お母さんごちそうさまでした！次回撮影の際にもまたお邪魔します！
『アイム・オール・ライト』かなり早いペースの匍匐前進で進んでます！
個人事業主の皆さん、仕事が決まった時の喜びの表現って、どんなです？
知人の俳優さんは一人部屋の中でガッツポーズ（ホームランを打った時のデストラーデ風）、別の知人は担当者の名刺を神棚に飾って感謝の祈りを捧げる、というものでした。
私の場合はシャドーボクシングです。ものすごい回転数の早いシャドーボクシングです。所々ダッキングやスウェーなんかも織り交ぜます。
｢プレゼンに勝った」｢仕事が決まった」などの他に、｢この人しかいない！」と決めた俳優さんが出演を快諾してくれた時や、ロケ場所の協力が得られた時などにもシャドーボクシングで喜びを表現してます。一人部屋の中で。
｢撮影が上手く行った」｢俳優さん達が素晴らしい演技をしてくれた」なんて時もシャドーボクシングをしていますよ。心の中で。
昨日は『アイム・オール・ライト』リハーサルでした。青木役の高川さんと井上役の礒部さん。
12時から17時までじっくりリハーサルを重ねました。
途中、休憩時間の時の事。台所で一服しながら電話を受けていた礒部さんの口から｢おお！｣という声が漏れました。きっといい知らせだったのでしょう。シャドーボクシングはしてませんでしたが。
本番撮影は来月７日、８日！いつも快く撮影場所を提供してくれる私の伯父叔母の福田さん夫妻、本当にありがとうございます！
もう夜も遅いけど、ちょっとこれからシャドーボクシングを５ラウンドほどこなそうかな、なんて思ってます。
リハーサルから中１日で撮影でした。
16時スタート。
｢撮影終了後は皆で楽しくゴハン！」なんて考えてましたが、
結局、晩飯抜きの終電間近までの撮影となってしまいました。
｢上原ミキ」役の小柳こずえさんは今回が星野組撮影２回目でした。
前回の撮影は２月でした。
なのでおよそ５ヶ月振りの撮影。
私は５ヶ月の間このシーンの撮影をとても楽しみにしていました。
｢B・U・T・4！」（ビー、ユー、ティー、フォー！）
この日、とあるシーンを撮影していた時の事、私はカメラの後ろでこずえさんの演技を見ながら、とある女の人の事を思い出していました。
その女の人が誰かはもちろんナイショです。
高川さんとこずえさんのおかげで、しっとり色っぽく少し可笑しくどこか悲しいシーンになりました。
撮影場所を２日に渡って提供してくれた桜井さん・のぶ子さん、本当にありがとうございました！
先日は小説家の桜井鈴茂さん宅で『アイム・オール・ライト』撮影でした。
桜井さんは最近読んだ小説の話ができる私の唯一の友人です。
向こうはプロですから、そりゃあ、こっちが読んだ本はすでに大抵読んでるんです。
それでもたまに桜井さんがまだ読んでいない時なんかがあったりして、そんな時にはまったく意味のない優越感にひたれます。
お宅にも何度かお邪魔させてもらっています。
奥様、のぶ子さんの美味しい手料理を何度もごちそうになっています。
いつも泊まらせてもらってます・・・。
ソファで寝た事もあります・・・。
いつも朝は二日酔いです・・・。スミマセン。
そんな勝手知ったる？桜井さん宅での撮影。初日はいつものようにリハーサル＆アングル決め。
高川裕也さんと女優の小柳こずえさん。
なんかいい感じの雰囲気の２人ですね〜。
後日撮影するシーンの流れを一通りやってもらい、リハーサル終了後は３人で駅前の居酒屋へ。
普段は標準語の、大阪府堺出身の小柳さんにネイティヴの大阪弁を喋ってもらいました。
こずえさんをとても身近に感じることができました♡
撮影場所を快く提供してくれた桜井さん・のぶ子さん、本当にありがとうございました！
２日目の撮影リポートはまた次回！
実は前回の撮影から絵コンテを描くのを止めました。
きっかけはと言えば、たんにコンテを描く時間がなかっただけなんですけどね。
最初はちょっと不安でしたがそのまま現場を迎えたら上手くいきました。
すでに頭の中にあるものを何もヘタクソな絵に描き直さなくてもいいでしょ？
自分の場合、絵コンテを描くと、それは「撮らなきゃいけないカット｣のリストになってしまいます。
現場でそのリストに無意識ながら追われてしまう。
当たり前のことですが「撮らなきゃいけない｣のは「カット｣ではなくて「俳優｣という一人の人間ですね。
その当たり前の事を、先日の現場で高川さんを撮影しながら痛感しました。
『アイム・オール・ライト』まだまだ続くよ。
先日は『アイム・オール・ライト』撮影でした。
１日目はアングル決めとリハーサル、２日目に撮影となりました。
撮影場所は都内某所の福田さん宅。
福田さん宅を主人公「青木哲也」の自宅としてお借りしました。
福田さんは私の母方の叔母です。
加枝子おばちゃんです。
ちなみにうちの母は「佐枝子」その姉は「美枝子」と、三姉妹なぜか「枝」で繋がっています。
加枝子おばちゃんの旦那さんは一郎おじさん。写真家です。
その息子さん（私の従兄弟）福田創一郎君も写真家です。
うちの親父も写真家なので何気に『映像（柳生）一族』です。
で、２日目の撮影日のこと。
私は集合場所の駅前に１時間ほど早く着きました。
昼をまだ食べていなかったので近くのファミレスに車を止めランチを取ることにしました。
イタリアンハンバーグ＆タンドリーチキンのランチセットをナイフとフォークを使ってゆっくり優雅に食べ終え、ファミレスを出て俳優の高川さんと助手の宗田君と待ち合わせ、車に乗り込みました。
キーを差し込みイグニッションを回します。
｢？」
もう一度イグニッションキーを回しました。
私「ん？」
高川さん「ん？」
宗田君「ん？」
私「んー！」
・・・・・。
私「さっべー！バッテリー上がってる！」
車内はとにかく暑いので車から降りてもらい、３分ぐらい右往左往しました。
私「ガソリンスタンドだな」
宗田君「ガソリンスタンド。（スマホですぐに調べ）そーとー遠いです」
私「誰か客が出てくるのを待ってバッテリー分けてもらうか」
宗田君「バッテリー。・・・ケーブルあります？」
私「（座席の下を探し）ケーブル、ケーブル・・・ない！ケーブルナーイ！」
スタンド遠い、ケーブルない、撮影時間せまってる、高川さん俺をジッと見てる・・・。
ポクポクポク（トンチをめぐらせている音）・・・チーン！
私「まずは撮影場所に行きましょう！」←たいしたトンチじゃない。
３人で歩いて１０分ほどの福田さん宅へ向いました。
福田さん宅に着いて亊の次第を話すと一郎おじさんが一言
｢そりゃJAF｣ だな。
一郎さん｢どこのジョナサン？うん、あそこね。じゃ、俺がやっとくから、撮影進めときなよ｣
すんませーん、すんませーん！ほんとにスミマセーン、と一郎おじさんに車の鍵を預け、撮影段取りに入りました。
すると１０分もしないうちに一郎おじさんから電話がかかってきました。
一郎さん「エンジンかかったよ」
私「え？」
一郎さん「試しにかけてみたらかかったよ」
私「マジっすか？え、なんでだろ？」
一郎さん「うん。やっぱり俺の神の手だな」
私「・・・・・」
撮影場所を快く提供してくれた上に私がしでかしたトラブルまで解決してくれた一郎おじさん＆加枝子おばちゃん、本当に有り難うございました！
おかげ様で撮影は無事終了しました。
今後、万が一車のバッテリーが上がってしまった時には、JAFを呼ぶ前に、まずは一郎おじさんを呼ぼうと思います！
２日目の撮影リポートはまた次回。
