THE BLACK SCREEN BRIGADE

ノーパン

辞書で調べると｢パンティーを着けていないこと」と書いてありました。

 アルフレッド・ヒッチコック監督の『救命艇』という映画にタルーラ・バンクヘッドという、とても魅力的で強烈な女優が出演しています。

タルーラ・バンクヘッドは、「アメリカ演劇における最も聡明で伝説的な女優の一人」と言われるほどの女優さんです。

それでなぜ、わざわざ｢ノーパン｣という言葉を辞書で調べたのかというと、

このタルーラ・バンクヘッドが、『救命艇』の撮影にノーパンで挑んだということを知ったからでした。

彼女にしてみれば

「どうせ撮影中にパンティーも濡れちゃうんだから、最初から履かない方がいいでしょ？乾かす手間も省けるし」

ということだったのでしょう。

なぜパンティーが濡れてしまうのかは映画を見ればわかります。

タルーラ・バンクヘッド。実に魅力的な女優さんです。

冬の旅

桜井鈴茂氏の新刊『冬の旅』表紙写真撮影しました。

 

”東京郊外の町・東美園

例の惨殺事件が起こった年

古橋くんは失踪して妻は去り

時限爆弾が見つかって

おれの前には楢崎が現れた”

（帯の文より）

 

ほら読みたくなってきたでしょ？

デザイナー河村康輔氏の装釘も素晴らしすぎる一冊。

是非皆様御買い求め下さい。

そして今年１年は本棚に面出しする事を御勧めします。

そして何度も手にとっては読み返すことによって

この白い表紙が、排ガスで汚れた雪のように

薄汚れて行くのがこの本の正しい姿だと思います。

 

桜井さんも河村君も、今晩はこの本を枕元において寝るって言ってたから、

俺もそうしようかな。

でも寝相悪いしな。猫のヨダレもつくかもしれないから、

やっぱやめようかな。

初ウィスキー

イエーイ！ハディントンハウス！・・・って読むのかな？

近所のスーパーで買いました。９４５円でした。

一応ブレンデッドウィスキーです。

味は「正直な労働者階級の酒」といった感じ。つまり今のわたくしにぴったりの酒という事です。

 

年始に吉野さんと飲みながら、

ふと、映画音楽の話になり、

ゼメキスの傑作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の話から

ジョージ・”サムシングニュー”・ルーカスの『スターウォーズ』へと話は移り、

『スターウォーズ』のテーマ曲から『スーパーマン』のテーマ曲へと話が移りました。

 

｢スターウォーズの音楽はさ、♪テ、テ、テ、テーン、テーン、テ、テ、テ、テーンテン！だけどさ、スーパーマンてどんなのだったっけ？」

｢ん？スーパーマン？・・・♪テッテレテー！テッテレー！・・・だっけ？」

｢それはインディ・ジョーンズでしょ」

｢あ、そっか。・・・じゃETは？ETってどんな音楽だったっけ？」

｢ETはあれでしょ・・・あれ？ETってどんな音楽だったっけ？」

｢なんかあれだよ・・・テッテレ、テテ・・・」

｢テテテ・・・」

｢あ、それ、スターウォーズのテーマだ」

 

全く埒があきませんでした。

ちなみに『スターウォーズ』も『スーパーマン』も『インディ・ジョーンズ』も『ET』も、同じジョン・ウィリアムズという作曲家によるスコアです。

 

｢ジョン・ウィリアムズといえばさ、ほら、あの曲、『ディア・ハンター』の、あれもジョン・ウィリアムズだよ」

｢『ディア・ハンター』？え？どんなの？だっけ？」

｢ほら・・・♪テン・・・テン・・・テテテン」

｢あ、全然わかんないや」

 

テテテン地獄はいつまでも続くのでした。

 

先日仕事をしながら突然、件の『スーパーマン』のテーマ曲を思い出しました。

♪テッテレテッテー、テッテテレテー！ってやつ。

みんな思い出したかな？思い出したよね？  

 

初夢

１富士２鷹３茄子。

初夢で見ると縁起がいいらしい。

 

とはいうものの、

今年初めて見た夢は、

居酒屋で酒を飲みながら、知らない男と言い争いをするという、

実に気の滅入る内容ものだった。

それでも今思い返すに、

居酒屋の窓からは富士が見えてた気がするし、

その富士の上を鷹が舞っていた気がする。

そして目の前のテーブルには、つまみとして茄子の漬け物があった気がする。

自分の記憶を塗り替えてでも、今年はいい年にしたい。