THE BLACK SCREEN BRIGADE

ロケハン

もうあれですよ、今回の映画の為にセットを建てちゃいましたよ！

・・・というのはウソで、写真は西所沢にある「やきとり春風」さんです。

それにしてもまるで映画のセットのような素敵な店構えですね。

 

今回の映画『アイム・オール・ライト』の登場人物、北川今日子が働く居酒屋として、先日ロケハンに行ってきました。

着いてまずビックリしたのは「やきとり春風」さんが、ワタクシが描いた絵コンテと全く同じ店構えだったことです。

 

ロケハンとは言いつつもね、そこはまあ、やっぱり飲んでしまいましたよ。

ささみと豚バラ串とニンニク間とレバーとカシラ、ポテトサラダとお漬け物を頂きました。

どれもとても美味しかったです。

撮影にも協力して頂けそうです。

 

あれから数日経って「例えばカウンターに人が坐った場合、レンズは５０mmかな？それとも３５mmかな？確認するのを忘れたから、是非ともまた確かめに行かなければ！」と思いました。

 

そういえば電気の容量を聞くのも忘れてたし、あれはどうなんだろう？建物入り口は西側なのかそれとも東側なのだろうか？やはり是非とも、もう一度確かめに行かなければ！

それに、俳優さん達も、あらかじめロケ地の雰囲気を知っていた方がいいだろうし、やはり一度俳優さん達を誘って行かなければ！

 

とまあ、「やきとり春風」さんはロケハンを口実に何度も足を運びたくなるお店でした。

『アイム・オール・ライト』５ 撮影現場

先週は墨田区の八広HIGHTIにて３日間のリハーサル・撮影でした。

脚本を書くという作業は、これはまあ楽しいことは楽しいのだけど、やはり苦痛を伴う作業で、それに比べ撮影は、体力的には相当きついのだけれど、やっぱり楽しい。

 

撮影場所を提供してくれた矢代諭史君、撮影助手を買って出てくれた宗田進史君、現場のスチール写真を撮影してくれた三本松淳君、ありがとうございました！

 

２日目にはずっとお会いしたかった俳優、下総源太朗さんも現場に顔を出してくれました。

撮影終了後は皆で地元の○○酒場にて完全アウェーな飲み。

ホール担当のおっさんが、最高に態度が悪い。どれぐらい態度が悪いかと言うと、思わず笑ってしまうぐらい態度が悪い。それに比べて厨房の二人のおっさんはその１００倍ぐらい人がいい。

そのギャップがなんとなく病みつきになってしまい、最終日も撮影終了後皆で行ってしまいました。

季節的な問題と、俳優さん達のスケジュールの都合上、撮影はこれにて一休み。

７〜９月はキャスティングとロケハン、そして資金稼ぎです。

(写真はいずれも撮影：三本松淳氏）

『アイム・オール・ライト』４ 伊藤俊二役 酒向芳さん

(左から酒向芳さん、高川裕也さん、牧田侑士さん、宮崎敏行さん）

 

酒向芳さんは非常に長身です。

184cmとおっしゃってました。

なんとワタクシより15cmも背が高いのです。

その酒向さんを私が初めて見たのは舞台でも映像でもなく、

2008年に私が作・映像を担当したエロイロハスの舞台、

『sex war comedy』終演後のロビーでした。

その作品を演出した高川さんと談笑している姿をチラ見したのです。

 

｢あの人は誰？」

 

お客さんも皆はけて、会場の片付けをしている時に私は高川さんに聞きました。

 

｢○○さんって言ってね、すごい、いい役者さんなんだよ」

と高川さんは言いました。

 

今回の脚本を書くにあたり、伊藤役は、面識もないのに勝手に酒向さんを当てて書きました。

４年前のロビーで見た、長身でしなやかな佇まいが頭から離れなかったのです。

生まれて最初に見る物を母親だと思ってしまうヒヨコみたいなもんですね。

 

酒向さんは、演技もさることながら、その佇まいだけで映画のサイズを一回り大きくしてくれる、希有な俳優さんです。

『アイム・オール・ライト』３

先日１２日は都内某所で『アイム・オール・ライト』の撮影初日、クランクインでした。

今回の撮影機はcanonの７Dなので、厳密な意味では「クランク(ニュース映画などで見るカメラの手回しハンドルね）イン」ではなくて「電源オン」なのだけど、それではあまりにも野暮ったいので、やっぱりクランクインということで。

 

久し振りの撮影現場、ファインダー越しに高川さんと青崎さんのやり取りを見ながら、ワタクシはただニヤニヤしてるだけでした。

 

急遽撮影助手を買って出てくれた北条啓大君、小笠原江梨さん、

有り難うございました。またよろしく！

 

明日からは舞台（部隊？）を墨田区八広に移してシーン11、25、33のリハーサル、撮影。

『アイム・オール・ライト』２

昨日９日は吉祥寺QUEEN'S HOTEL２階にて、シーン１１、２５〜３３までを読み合わせ、リハーサル。

俳優の牧田侑士さん（左）と酒向芳さん（右）。

脚本を熱心に読む高川裕也さん。

脚本について熱く議論を交わす３人。

 

というのはウソで、リハーサル終了後に撮らせてもらった、やらせ写真です（笑）。

スミマセン。リハーサル中は芝居を見ることで精一杯の為、写真を撮る暇ながないのです。

シーン１１、２５、３３の撮影は今月１６〜１８日。

再起動

香川選手の４点目にまるで自分がヨルダンの選手にでもなったかのようにあっけにとられ、開いた口が塞がらないのも束の間、ハーフタイム中にBSニュースが始まり、どっかのおっさんが「国民の生活を守るため、大飯原発を速やかに再起動すべきであります」と言っているのを見て、さらに開いた肛門が塞がりませんでした。

 

｢はて、ワタクシが住むこの日本、国家が国民生活を守ったことなど未だかつてあったかしら？」

 

という素朴な疑問はさておき、つい先頃まで言われていた「再稼働」という言葉がここにきて「再起動」になっていることに非常に違和感を感じる。

｢稼働｣にしろ｢起動｣にしろ「まあ連中はどっちにしろ動かしたくてしょうがないのだろう」ってことは分かるのだが・・・。

｢再起動」だと、まるでcommand+control+パワーボタンでマックが再起動するみたいで、あまりにも軽すぎはしないか？

 

いずれ来ると言われている地震については、まあ、これは天災だからと半ば諦めているものの、未だ収束していない福島第一原子力発電所を抱えるこの国の首相が「国民生活を守るため大飯原発を速やかに再起動すべきであります」と言い出す馬鹿さ加減には、父ちゃん情けなくて涙が出て来る。

 

いつ来るか分からない次の地震で、またもや、どこぞの原発がえらい事になって、制御不能になって、それでもまだ、香川選手の４点目と本田選手のハットトリックを喜んでいられるのだろうか？

映画なんて撮っていられるのだろうか？

『アイム・オール・ライト』１

俳優さん達には本当に申し訳ないのだけど、諸事情により、シーン40が今回の映画の最初のシーンに。

６月４日、５日の２日間、俳優の高川裕也さんと青崎寿幸さんと読み合わせ、リハーサルでした。

 

高川さんも青崎さんも、映画製作というジャングルに踏み込むパートナーとしては申し分ない二人。

３人で「ああでもない、こうでもない」と道を踏み分けていく。

 

何年振りかの映画製作の現場だったのに、まるでもう随分前から始まっていた過程のその途中といったような不思議な２日間でした。

 

私自身は久し振りの現場に大興奮だったみたいで、その証拠に、

あれから毎晩映画製作の現場が夢に出てきます。

現実の現場も、夢の中のそれも楽しいことは楽しいのですが、

寝ても覚めても映画製作では少し効率が悪い気がします。

 

シーン４０の撮影、クランクインは今月１２日。

相性

｢世間でよく言われる相性ってものは、お互いが相手に対していかに寛容になれるかってことだと思うよ」

 

というような事をティム・ロビンスさんが言ってました。

 

｢あの人とはどうも相性が悪い」

 

と思った時には、まずはその人に対する自分の寛容性を疑った方が良さそうだ。

相手に対して不寛容になる時の自分の「コダワリ」は、奥歯に挟まったままなかなか取れない数日前に食べた肉野菜イタメ定食のニラのようなもんだ。

つまり、臭くて手に負えない。

 

｢えー、数日歯磨かないんですか？」

 

なんて不寛容なこと言っちゃヤーよ！

比喩ですから。

 

ところで、突然ですが、今月も『最後の風景』アップしました。

お時間ある時に是非どうぞ。

 

last landscape May 2012