俳優の高川裕也さん、礒部泰宏君、いつも助手として撮影を手伝ってくれている宗田進史君、そして作家の桜井鈴茂さんと北海道ロケに行ってきました。
なぜ作家の桜井さんが今回のメンバーに入っているかというとですね、今回のロケ、北海道石狩郡当別町にある桜井さんのご実家に滞在させて頂いたからなんです。
私と桜井さんが一日早く北海道入りし、ロケハンを済ませ、高川さん、礒部君、宗田君の3人は次の日に北海道入りをしました。
俳優さん達と合流してすぐにスクラップ工場で撮影をしました。
このスクラップ工場は桜井さんのお母さん、千枝子さんがあらかじめ目星を付けておいてくれた工場です。
一日目のロケハンで訪れ撮影地として即決。
工場の所長にご協力をお願いすると「いいですよ」とすんなり撮影を許可してくれました。
この日の撮影はこのシーンのみ。撮影終了後は5人で1台の車に乗ってこの日お世話になる桜井さんのご実家へ。
ご両親にご挨拶をして荷物を置き、車で10分ほどの銭湯『万葉の湯』へ。
皆で小一時間ほど裸の付き合いをしました。
お風呂の後は桜井さんのお父さん、お母さん、我々の7人で当別町にある焼き鳥屋『信長』へ。
美味しい焼き鳥と日本酒を頂いた後は、当別町のスナック『瀬里奈』へ。
皆でカラオケを1曲ずつ歌い最高に盛り上がった当別の夜。
お父さんお母さん、我々の7人でほとんど車通りのない道をお喋りをしながらフラフラと歩いて帰る帰り道。街灯の光がまだまだ雪の残る当別の街をオレンジ色に染めていました。
撮影2日目は雨でした。
私の頭の中では朝から、前日のスナックで高川さんがママの娘(美人)とデュエットした『ロンリー・チャップリン』がエンドレスで流れていました。
『ロンリー・チャップリン』のメロディーに会わせてリズミカルに機材準備・撮影段取りを済ませていざ出発!
玄関前でお母さん千枝子さんが
「撮影が上手く行きますように」
と声をかけてくれました。千枝子さんありがとう!
この日は桜井さんの実家の車もお借りして2台で移動。
今回の撮影でお世話になったレンタカーのマツダ「アクセラ」。3日間で700km以上は走ったんではないでしょうか。
移動中の車の中で、
私「おかしいな。オレ、晴れ男なんだけどな。裕也さんは?
高川さん「うん?」
私「裕也さん、晴れ男?雨男?」
高川さん「俺?・・・俺はそりゃ雨男だよ」
私「え!?そうなの?」
高川さん「そう。でも記念日に雨が降るといい事があるって思ってる」
私「(ちょっと意味不明だなと思いつつ)あー」
しばらくして後、礒部君
礒部君「星野さん・・・僕もどっちかというと雨男かも・・・」
私「あー」
結局雨はやみませんでした。
定食屋で高川さん演じる「青木」が海鮮丼を食べるシーンを撮影。
そのままこの定食屋で昼食。
高川さん、宗田君、礒部君が海鮮丼、桜井さんはなぜか天丼、私は撮影中は余り食べないので天ザル。
桜井さん天丼を食べながら「あー、海鮮丼にするべきだった!」とブツブツ。
私は上の写真を見ながら今むしょうに海鮮丼が食べたくなってます。
昼食の後はこの北海道ロケ一番のクライマックスシーンの撮影へ。
道の真ん中にカメラをおいて撮影したんですが、車通りが殆どなく、来たとしても20分に1台ぐらい。ほとんど貸し切りのオープンスタジオ状態でゆっくり撮影する事ができました。
この日は札幌のホテルに泊まる予定だったので、一度桜井さんの実家に戻り、車をお返しして皆でお別れのご挨拶。
お母さんの千枝子さん
「撮影は上手く行きましたか?」
「ハイ!バッチリでした!」
「ああ!良かった良かった!」
3日間本当にお世話になりました!
札幌市についてホテルに荷物を置いてナイトシーンの撮影。
撮影後はもちろん打ち上げ!
桜井さんの地元の友達が教えてくれた居酒屋でおいしいお刺身と北海道の地酒を頂きました。
しかもこの日は高川さん、礒部君、宗田君、桜井さんが私にご馳走してくれました
私、幸せでした。
飲みの場では私が最近facebookを始めた事もあり、4人のfacebook先輩に色々と教示してもらいました。
facebook、なんか聞けば聞くほど面倒臭そうなんですが、まあ、上手く付き合って行きたいと思います。
2軒目はもちろんラーメン!サッポロラーメン!
ホテルのフロントで聞いた「空」というラーメン屋に行きました。
味噌、醤油、塩と皆バラバラに頼みましたがいずれも自分が選んだラーメンが正解だったと確信する幸せな展開でした。
ラーメン屋の前で今回のロケの戦友、桜井さんと。
私は上の写真を見ながら今むしょうにラーメンが食べたくなっています。
蟹江敬三さん亡くなりましたね。
私の中では蟹江敬三=クリス・クーパー=高川裕也というラインがあるのです。でも蟹江敬三さんと高川裕也さんはノットイコールなんです。どうでもいい話ですけど。
北海道ロケ最終日は前日の撮りこぼしシーンの撮影。
前日と打って変わっての晴天。
前日に撮影したシーンとのつなぎが少々不安でしたが、「俳優の感情が繋がっていれば、どんな編集でも繋がる」というウォルター・マーチ理論で撮影に臨みました。まったくその通りだと思います。
石狩方面の撮影を終え、残すはアウトレットモールと新千歳空港での撮影のみ。
そこで桜井さん、
桜井さん「星野君、10分だけ貰えるかな」
私「もちろん。何ですか?」
桜井さん「いやほら、昨日話してたけど、今日お袋の誕生日なんだよ。で、花を買って行こうかと思って。最後の撮影場所がこんなに家から近いって知らなかったからさ」
我々一同「おー!素敵だー!」
桜井さん「たださー、花屋があるかなー」
礒部君がすぐにスマホで当別町の花屋を見つけて桜井さんをナビしてくれました。
花屋で花束を購入して今一度桜井さんのご実家へ。
私と宗田君はバスタオルと帽子を忘れていたというメールをお母さんから事前に頂いていたので、ちょっと間が悪いなと感じながらも花束贈呈のシーンに居合わせて頂きました。
車に戻りながら私、
「以外とあっさりだったな?」
「いや、お母さん、ポッとほっぺた赤くなってましたよ。嬉しいですよきっと」
「そっか、ほっぺた赤くなってた」
「なってました、なってました」
新千歳空港へ向う車の中は何とも言えぬホンワカな雰囲気でした。
途中アウトレットモールの駐車場でワンシーンだけ撮影、アウトレットモールで昼食、新千歳空港へ。
新千歳空港で撮影準備。おみやげタイム。
空港内でギリギリ時間いっぱいまで撮影。皆で早足で搭乗口へ。
成田空港へは若干遅れて21:20頃到着。
「皆さん、ロケは家に着くまでがロケですからね」と私、馬鹿みたいな事を言って皆と別れました。
映画『アイムオールライト』北海道ロケを終え、1つの山を越えた気がします。
それにしてもとても楽しく濃密な3泊4日でした。
今はひとまず無事にロケを終えることができ、ホッとしています。
今回の撮影では、桜井鈴茂さんには本当にお世話になりました。
車両の運転からロケハン、コーディネート、何から何まで。
このロケは土地鑑のある桜井さんがいなければ何一つ上手く行かなかったことでしょう。
桜井さん有り難うございました!
桜井さんのご両親、お父さん信さん、お母さん千枝子さんにも大変お世話になりました。
有り難うございました!
・・・ってまだ撮影全然終わってないんだけどね(笑)
『アイム・オール・ライト』今年いっぱいは、まだまだ続きます。