かつて、御便所でおしりを拭く紙はクルクル丸まってなんかいませんでした。折り紙をもう少し細長くしたような大きさで、ソフトなどという言葉もなく、ダブルなどという贅沢もなく、ほんのり花束の香りなんてするはずもない、ガサガサの紙がこの竹カゴの中に重ねて便器の右斜め前に置かれていました。四隅に小さな脚がついていて「床にはくっついてないんだかんな!」と清潔感を強調しています。そうです、これは御便所で使う物です。なんて正直に言ってしまったら「いやだぁ」なんて思う方もいるでしょう。しかしこのかわいらしい細工を見てください。竹と竹の間に木製の黒い玉を交互に入れて持ち手は細くて節のある部分を使って優しい触り心地。状態が良く、水洗いしました。元々の用途に囚われず、葉書入れや、鍵入れ、御手拭き入れなどに使うと実用的かつ風流に。ひとつ¥1800
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