camel toe。日本語で言えば「ラクダのつま先」ということになります。
日本語で言えばね。
ところがこれ、またしても下の方の話なんです。
ごめんなさいね。
その言葉の意味はインターネットででも調べて下さいな。
ゴア・ヴァービンスキーという監督の『ウェザーマン』という映画にこの言葉が出てくる。
少し太り気味な上に、あまり自分の身体に似合わないピッタリとしたズボンをはいている娘が、学校で「ラクダのつま先」とあだ名され馬鹿にされている事を知った父親のニコラス・ケイジが、あるとき娘に、
「お前、その言葉の意味知っとるけ?」
と聞くのである。
娘はあっさり「知っとるよ」と答える。
「ラクダはあんなにも熱い砂漠の上を歩ける動物なの。だから私もラクダみたいにタフだってこと」
と娘は答え、ズンズン歩いて行くとてもいいシーン。
それはそうと、
「今見ているテレビは7月24日で見れなくなります」みたいな、
お知らせというか、脅迫をテレビ上で頻繁にやっていた「地デジカ」というキャラクター、ここ最近見ませんね?
白いタイツに、全身が黄色で角の部分がアンテナの形になっているあのキャラクター。
あのシカの股のところが、長い間ずっと気になってたんです。
あのシカの股のところが、つまり「ラクダのつま先」になってるんです。
シカの股がなぜか「ラクダのつま先」になってるんです。
テレビをつけると、今では「地デジカ」の代わりに、それを見ているだけで頭が痛くなるACのコマーシャルばかりが流れていて、
各界の著名人が「節電しろ」だの「それ本当に今必要か?」だの「無駄なメールはやめろ」だのと説教を垂れるので、その度に
「てめえにゃ、言われたかねえよ!」とか「その前にお前の後ろの照明を消せよ!」とかいちいち馬鹿げた口答えしなきゃならなくて本当に疲れるし「そんならテレビ見なきゃいいだろ?」と言われれば、それは確かにその通りなのだけど、7月24日からテレビが見れなくなるんだったら、あのシカの股も、ACのコマーシャルも見なくてすむわけで、それはそれで、本当にせいせいする。