少し前のこと。
夕方18時くらい。
「そろそろ晩飯の買い出しに行かなきゃだな」と家を出て路地に出ました。
と、うちのボロアパートに隣接する別のボロアパートの横におばはんが立っていました。
おばはんは仕事帰りの旦那を外で迎えると、クスクスと2人で笑いながら部屋の中へ入って行きました。
年の頃60くらいのカップル。
「おつかれ様」
「おお。今日はほんと疲れたわ」
「金麦冷えてるよ」
「そりゃ助かる」
「お風呂も沸いてるよ」
「んじゃまずは風呂だな」
「カツオ刺しもあるよ」
「前から思ってたんだけどな。お前は檀れいよりいい女だ」
「いやですよお」
なんて会話をしてるのかなー、と勝手に想像しながらスーパーへと向いました。
で、つい先日のこと。
時間はやっぱり夕方18時頃。
飲みの約束があり家を出ました。
と、例のボロアパートの前にやっぱりおばはんが立っていました。
部屋着のまま直立不動で。
テロッテロになったスウェットのズボン。
度重なる洗濯でこれ以上ないくらいテロッテロになったスウェットのズボンが否が応にもおばはんの尻の形を強調しています。
直立不動なもんだから、尻の方もキュッとなってます。
「え?ひょっとして毎日旦那をお出迎えしてるの?」
と、おばはんの横を通り過ぎ、前方に目をやると駅から歩いてくる旦那の姿が見えました。
交通警備の制服、肩にバッグを担いでいます。
私の後方に向って「よ、お出迎えありがと」といった感じで手を挙げました。
「今日もお疲れ様」
「おお。今日も疲れたわ」
「雨で大変だったでしょ」
「まあな」
「金麦冷えてますよ」
「前から言おうと思ってたんだけどな。お前は壇れいよりいい女だよ」
「でもあんたが本当に好きなのは檀ふみの方でしょ?」
「バレたか」
なんて会話をしてるのかなー、と勝手に想像しながら駅に向いました。
テロッテロのスウェットの下にあるおばはんの尻の形がいつまでも頭から離れませんでした。
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