「図書館でフェイスブックをさがす父」(詠み人忘れた)。
まあ、私もそんな感じなんですけど、フェイスブック始めました。
ガンガン友達申請していくので皆様私と友達になって下さい。よろしくです。
それはさておき今月のカレンダー。
タイトルは「Shoshone Cliffs」1941年の作品。水彩画です。
場所はワイオミング。
先月の絵にモデルとして描かれていた奥さんとの旅の最後に描かれたそうです。
先月の絵は列車による旅でしたが、今月の絵は車による旅だったそうです。
仲のいい夫婦ですね。
解説によるとこの年の7月9日に描き始め、途中雨で3日間中断し、7月15日に完成したとのことです。
ゴツゴツとした岩肌の風景画です。
太陽の光が岩肌にくっきりとした影を作り、赤土まじりの岩壁のディテールを浮き彫りにしています。
画面右上の空は晴れているのに左上には雨雲と思しき雲の姿が。
3日間雨に祟られたとのことなので、この日もきっと「大気が不安定な状態」だったんでしょう。
つまりこの日も雨が振ったり止んだりの中でホッパーさんは筆を進めていたのではないかと。
あと少しで完成だというのに、午後になってまた雨雲がモクモク現れて来た。
「おいおい、また明日もここに来るのか?今日で4日目だぞ!」
なんて愚痴ったことでしょう。
「もうやめようかな。この岩描くの」
とか
「そもそもなんで俺はこんな岩を4日もかけて描いてるんだ?」
とか
「しかしこの絵売れんのかな?」
などと自分を疑ったことでしょう。
そんな時に雨雲の切れ間から一瞬だけ太陽が顔をのぞかせます。
夏の午後のビカビカビカー!という太陽の光。
さしものホッパーさんも「神が降りた!」とニンマリしたことでしょう。
そんな決定的瞬間の絵だと思います。
この絵を描き終えてやっとホッパー夫妻は自身達が住むニューヨークに帰ることができたそうです。
この日からおよそ5ヶ月後の12月8日に日本海軍は真珠湾を攻撃します。
1882年生まれのエドワード・ホッパー。人生二度目の世界大戦はその眼差しにどんな影響を及ぼしたのでしょう。
そんなことを考えながら来月の絵を見て行きたいと思います