THE BLACK SCREEN BRIGADE

暑中見舞い２

あまりにも暑いので２通目の暑中見舞いです。

 

それにしても暑い！

｢”暑い”って言ったら１００円ね」

というゲームをやったら多分２万円ぐらい負けると思います。

つまり１日２００回くらい「暑い」と言ってます。

｢アチー、アチー、クソアチー」と言いながら今日も街に出て実景撮影しました。

 

ところで明日28日はQUEEN'S HOTELの10周年です。

ワタクシは19時くらいから２階で酒を飲んでいる予定なので

皆さん是非来て下さいね。

ちなみにQUEEN'S HOTELにクーラーはありません。

みんなで「”暑い”といったら１００円ね」ゲームやりましょう！

暑中見舞い

侯 孝賢（ホウ・シャオシェン）監督『風櫃（フンクイ）の少年』からの一コマです。

 

港で働く女の子の気を引こうと波打ち際でデタラメな踊りを披露する馬鹿４人。

 

フンクイの少年達は常に何かにイラついています。

それはいちいち口うるさい母親に対してなのかもしれないし、

ちっともこっちを振り向いてくれない女の子に対してなのかもしれない。

自分が住む狭い町に対してかもしれないし、

なんでも出来そうでいてなんにも出来ない、自分を取り囲む世の中に対してかもしれない。

しかし、なにより彼等が一番苛立っているのは、未だ何者でもない自分自身なのだろう。

 

何者でもない彼等が向ける世界に対しての眼差しは、それこそ映画でなければ表現できないものだと思う。

彼等の苛立ちの眼差しは、齢３９になった私も、共有しています。

 

猛暑日が続いたと思ったら、今日のこの寒さ！

体調を崩しやすい気候です。

皆様お身体お大事に。

今月のマリリン

｢キョ！・・・キョーレツー！」

そしてやっぱりカワイイ・・・。

 

ワタクシの誕生月のマリリン。

モーレツな勢いで迫ってきてます。

ここ数日のひどい湿気で、カレンダーの端っこが、クルッとなっちゃってます（笑）。

 

本日の夕方、私はとある街中で三脚を立てて実景を撮影していました。

一番低いローアングルの三脚で、しゃがみ込んでファインダーを覗いていると、右目の視界に、学校帰りの小学生が入ってきました。

私は構わずファインダーに目を戻します。

しばらくしてふと気がつくと、先程の小学生が、私のカメラの前を、カメラよりもさらに低い姿勢で、お尻が地べたにつくほどにしゃがみ込みながら通り過ぎようとしてるではありませんか！

 

｢あ！ごめんね！いいよ通り過ぎて」

と私は言いました。

｢すみません。お邪魔してしまって」

小学生はそれでもしゃがみ込んだまま私のカメラの前を通り過ぎて行きました。

 

低学年の男子特有の、乳臭いような、小便臭いような匂いが、

夏の午後の生ぬるい風と共に私の鼻孔をくすぐっていきましたとさ。

ジャック・ニコルソンの匂い

これはまあ、ワタクシの勝手な想像ですが、

ジャック・ニコルソンはきっとヘアトニックの匂いがプンプンしてると思いますよ。

どことなく甘ったるい加齢臭と、これまた甘ったるいヘアトニックの匂いがブレンドされた、極上の甘ったるさ。

勿論本人には会ったことはないけれど、きっとそんな匂いがすると思います。

 

何でそんなこと考えたかと言うと、かれこれ１週間以上も前に行った床屋でふんだんにかけてもらったヘアトニックの匂いが、未だに頭皮から離れないからなのです。

 

で、上の写真、ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン主演の『クロッシング・ガード』は見てますか？

先日深夜に酒を飲みながら久し振りに再見。

ペン監督のバタ臭い演出と、これまたバタ臭いニコルソン氏の演技。

気がつくと号泣してました。

コバーン

といえば、カートの方ではなくて、勿論ジェームズの方です。

 

先日、髪の毛が伸びて鬱陶しくなってきたので、近所の床屋に行ってきました。

この街に20年近く住んできて、初めて行く近所の床屋。

ドアを開けると、椅子に座って暇そうにラジオを聞いていた初老の夫婦二人が「なんで？」という顔で私を見ました。

店の中に入り、ドアを閉めても依然二人は、「なにか？」という顔をしています。

 

「散髪をお願いします」

 

の一言で、やっと二人は椅子から立ち上がりました。

鏡の前の椅子に座らされ、首の周りをシッカロールでパタパタしてもらい、タオルを巻いて前掛けをしてもらいます。

 

「で、どうします？」

 

とご主人。

 

「こんな風にして下さい」

 

と私はジェームズ・コバーンの写真を見せました。

 

とても清潔感のある、こぎれいな床屋さんでした。

長年連れ添った夫婦ならではの連係プレイは動きに全く無駄がなく、私は思わず鏡越しに見とれてしまいました。

無駄な会話も一切なし。

ご主人が発した言葉は、

 

「もみあげ、どうする？」

 

の一言だけ。

顔剃りは奥さんの担当。

散髪後はヘアトニックをふんだんに使った頭皮マッサージ付き。

¥３０００。

私は大満足で店を出ました。

 

ちなみに上に掲載したジェームズ・コバーンの写真はサム・ペキンパー監督『戦争のはらわた』からの一コマです。大好きな映画です。まだご覧になってない方は是非！

飲むべきか飲まざるべきか

酒は旨い。

が、しかし、飲んだ夜半に目覚めて飲む一杯の水は、

どんな酒よりも旨い。

それが問題だ。

なんつって。

 

考えてもみれば、どんなにうまい酒も、結局水がなければできないんだものね。

いずれ、水だけで酔いしれることのできる仙人のような男になりたいです。

 

街なかで野良猫を見ると思わず口の中で舌を「チッ、チッ、チッ」と鳴らしてみる質です。

｢？」という表情の後、その猫がこちらに寄って来た時には、

｢そうか、そうか」と声をかけながら道端にしゃがみ込むぐらいの猫おじさんです。

 

先日も他人の家の垣根に猫の動きを見つけ、いつものように「チッ、チッ、チッ」と舌を鳴らしながら、道端にしゃがみ込みました。ところがよくよく見ると、猫の影と見えたそれは、草むしりをしているおばさんでした。

 

なんて与太話はさておき、今月も『最後の風景』更新しました。

是非見て下さい。