最近、知らないうちにズボンのチャックが開いてることが多いんです・・・。
幸い、コートやカーディガンなどでガードされ、
開きっぱなしの『社会の窓』が世間に晒されるには至ってませんが。（・・・と信じたいです。）
まあ、ようするにあれですな。先日16日の選挙での自民党圧勝と、あまりにも低すぎる投票率に、私の下の方も何か一言言いたくて、自ら『社会の窓』を開けたのではないかと、まあ、そんな風に考えていますよ！
話し変わって、先日16日は、久し振りの『アイム・オール・ライト』撮影でした。
運転代行の車を運転する高川さん。
同じく酒向さん。
撮影は俳優の高川さんと酒向さん、監督である私と撮影助手の宗田進史君。計４人のミニマム体勢でした。
｢４人で映画撮影？ありえねえし！（冷笑）」
なんて思っちゃいけませんよ！
１人１人の熱が高ければ、世界を変えるのには４人でも充分すぎるほどです。
平熱36.5度の男が４人も集まれば36.5度×４＝146度。
湯も沸くってもんです。
次の撮影は２３日！
所沢の焼き鳥屋『春風』さんでのリハーサル＆撮影です。
夫婦役の二人。
昨日、本読みでした。
このお二方とは以前『sex war comedy』という舞台で一度御一緒しているので実に気心が知れています。
脚本も完全に当て書きなので、こっちとしては、
｢そのままやって、そのまま」
といった感じです。
俳優としては、まあ、そうもいかんでしょうが。
俳優のタイプとして、撮影前に演じるキャラクターをガッチリ作ってくるタイプと、撮影のその瞬間まで柔軟な遊び（余白）の部分を保つタイプがあると思います。
どっちがいいとか悪いとか言う話ではないのですが、この二人は割と「遊びを保つタイプ」です。
共演者を信頼した上で、時には共演者に甘えたり挑発したりする大胆さもあります。
もともと相性がいい二人なので今から撮影が楽しみです。
で、本読みを終えて「そろそろブログ用のやらせ写真を撮りましょう」という事になり、パチリ。
なぜか、おもいっきりカメラ目線の二人。
牧田さんがどっかの国の工作員みたいになっちゃってます（笑）。
｢眼鏡がいけないんじゃない？眼鏡が」
ということになり眼鏡をとってもらい、もう一枚。
｢やっぱこの人、工作員にしか見えないわ！｣と改めて驚く麻衣さん。
本読みの後のお喋り。
｢売れていようがいまいが、常に舞台に一番近い場所にその身を置く努力をしろ！｣
という『アクターズ・スタジオ・インタビュ− アル・パチーノ自ら語る』の一説を引用している工作員。
工作員「って、あのアル・パチーノが言ってたよ｣
杵鞭「あたし、明日からアル・パチ子になる！」
って、ちょっと意味不明ですが、この夫婦、完全に信頼し切っているキャスティングなので、今後の撮影がとても楽しみです！
『アイム・オール・ライト』再始動です。
一昨日は主演の高川裕也さんと酒向芳さんと久し振りの本読みでした。
俳優さん達による最初の本読みは、自分が書いた脚本が現実の物になる一番最初の瞬間なので、とても緊張します。
｢俺が書いたこの台詞、上手く行くだろか？」
｢このシーンは割と笑えるシーンのはずなんだけど、実際笑えるだろか？」
｢笑えるんだけど、そこはかとなく悲しい感じ、伝わるだろか？」
等々・・・。
で、「じゃ、やってみましょか？」
の合図で、お二人は本読みを始めます。
割とスルスルと・・・。
スルスルスルーッと・・・。
それを見ながら私はただニヤニヤしてるだけでした。
俳優さん達が上手く行ってる時には監督の仕事なんて、あんまりないもんです。
再始動第一弾の撮影は12月15、16日。
お二人ともお忙しい身なのでちょいと先になってしまいますが、
今からとても楽しみです。
ところで本読みとはいっても、映画の台本は、いくつかのシーンを渡って読んで貰ってもあっという間に終わってしまいます。
１番長いシーンでも３分くらいでしょうか。
なので、いくつかのシーンを本読みしてもらった後の休み時間は、たいてい皆で最近見た映画の話をしています。
実際、本読みよりそっちの方が時間的には長いです。
一昨日は『希望の国』（私は未見）『アウトレイジビヨンド』『ルート・アイリッシュ』、アッバス・キアロスタミの新作（私は未見）が話題にのぼりました。
この時間も本読みや実際の撮影と同じくらい私にとってはとても楽しく貴重な時間です。
先週は墨田区の八広HIGHTIにて３日間のリハーサル・撮影でした。
脚本を書くという作業は、これはまあ楽しいことは楽しいのだけど、やはり苦痛を伴う作業で、それに比べ撮影は、体力的には相当きついのだけれど、やっぱり楽しい。
撮影場所を提供してくれた矢代諭史君、撮影助手を買って出てくれた宗田進史君、現場のスチール写真を撮影してくれた三本松淳君、ありがとうございました！
２日目にはずっとお会いしたかった俳優、下総源太朗さんも現場に顔を出してくれました。
撮影終了後は皆で地元の○○酒場にて完全アウェーな飲み。
ホール担当のおっさんが、最高に態度が悪い。どれぐらい態度が悪いかと言うと、思わず笑ってしまうぐらい態度が悪い。それに比べて厨房の二人のおっさんはその１００倍ぐらい人がいい。
そのギャップがなんとなく病みつきになってしまい、最終日も撮影終了後皆で行ってしまいました。
季節的な問題と、俳優さん達のスケジュールの都合上、撮影はこれにて一休み。
７〜９月はキャスティングとロケハン、そして資金稼ぎです。
(写真はいずれも撮影：三本松淳氏）
(左から酒向芳さん、高川裕也さん、牧田侑士さん、宮崎敏行さん）
酒向芳さんは非常に長身です。
184cmとおっしゃってました。
なんとワタクシより15cmも背が高いのです。
その酒向さんを私が初めて見たのは舞台でも映像でもなく、
2008年に私が作・映像を担当したエロイロハスの舞台、
『sex war comedy』終演後のロビーでした。
その作品を演出した高川さんと談笑している姿をチラ見したのです。
｢あの人は誰？」
お客さんも皆はけて、会場の片付けをしている時に私は高川さんに聞きました。
｢○○さんって言ってね、すごい、いい役者さんなんだよ」
と高川さんは言いました。
今回の脚本を書くにあたり、伊藤役は、面識もないのに勝手に酒向さんを当てて書きました。
４年前のロビーで見た、長身でしなやかな佇まいが頭から離れなかったのです。
生まれて最初に見る物を母親だと思ってしまうヒヨコみたいなもんですね。
酒向さんは、演技もさることながら、その佇まいだけで映画のサイズを一回り大きくしてくれる、希有な俳優さんです。
先日１２日は都内某所で『アイム・オール・ライト』の撮影初日、クランクインでした。
今回の撮影機はcanonの７Dなので、厳密な意味では「クランク(ニュース映画などで見るカメラの手回しハンドルね）イン」ではなくて「電源オン」なのだけど、それではあまりにも野暮ったいので、やっぱりクランクインということで。
久し振りの撮影現場、ファインダー越しに高川さんと青崎さんのやり取りを見ながら、ワタクシはただニヤニヤしてるだけでした。
急遽撮影助手を買って出てくれた北条啓大君、小笠原江梨さん、
有り難うございました。またよろしく！
明日からは舞台（部隊？）を墨田区八広に移してシーン11、25、33のリハーサル、撮影。
昨日９日は吉祥寺QUEEN'S HOTEL２階にて、シーン１１、２５〜３３までを読み合わせ、リハーサル。
俳優の牧田侑士さん（左）と酒向芳さん（右）。
脚本を熱心に読む高川裕也さん。
脚本について熱く議論を交わす３人。
というのはウソで、リハーサル終了後に撮らせてもらった、やらせ写真です（笑）。
スミマセン。リハーサル中は芝居を見ることで精一杯の為、写真を撮る暇ながないのです。
シーン１１、２５、３３の撮影は今月１６〜１８日。
５月から撮影に入る映画のタイトルです。
監督・脚本は私。主演は高川裕也さんです。
いよいよと言うか、とうとうと言うか、
とにかくまたあの映画製作の修羅場に戻るのである。
予算はない。
が、時間と情熱はある。
ディレクターズチェアなんかはもちろんない。
そんなもんに坐っている暇などあるわけない。
何かを作る時はいつもそうだけど、これが最後のつもりで自分で自分のケツを蹴り上げて駆けずり回るのだ。
