久し振りの今月のカレンダー。
8月はあまりにも有名な "Nighthawks"です。
しかしカレンダーだからって、こんな風にトリミングするか?
さすがにアレなんでフルサイズの画像をのせますね。
1942年の作品だそうです。ロケーションはニューヨークのグリニッジヴィレッジ7番街。
行った事ないので「だから何?」って話ですけどね。
しかしこの絵はやはりいいですねー。
描いた本人も"It is, I believe, one of the very best things I have painted."と自信満々です。
カウンター内の男の姿勢がね、いいですねー。
これ、きっと洗い物してるんでしょうね。そういう姿勢ですよね。
カウンター席に座った男がなんか話しかけたんでしょうね。
それに答えてる感じですよね。洗い物しながら。
男「エドは?最近来てるか?」
店員「いやー、最近見ないですね。なんでも最近肝臓を壊したとかで・・・」
ってな感じですかね?
それとも・・・
男「エドは?最近もちょくちょく来てるのか?」
店員「いや、確か、先月海兵隊に志願したらしいです。なんでも”ジャップのケツの穴に俺のつま先をお見舞いしてやる”とかなんとか・・・」
ってな感じかもしれませんね。1942年ですから。
スーツ姿の男の隣に坐る赤いブラウスを着た女性は何をしてるんでしょうかね?
前段の二人の会話を鼻クソを丸めながらつまらなそうに聞いているように見えますね。
もちろんそんなわけありません。
ホッパーの奥さん、ジョセフィンさんのメモによると彼女は鼻クソではなくてサンドウィッチをつまんでいるそうです。
失礼しました!
それはさておき、吉祥寺に"page"という素敵なバーがありまして、そこのトイレにこの”Nighthawks"の複製画が飾ってあります。
その印象からか、この絵の舞台はバーだと思ってたんですが、正確にはダイナーのようです。まあ、もちろんお酒も出すでしょうが。
ワケあり感満載のカップルが飲んでいるのもお酒ではなくて多分コーヒーですね。
で、やっぱり気になるのは画面のほぼ中央に位置する後ろ姿の男ですね。
ワケあり感満載の男女に比べてこちらのオッサンはモテない感満載ですね。
いるいる、こういう男!
こういう男っていつ来ても同じもの頼むんですよね。
で、カウンター内の店員と気の利いた会話なんてしない。
いつも一人でなんか難しそうな顔して飲んでるんです。
アイルランド系でもないのに頼むのはいつもジェイムソンなんです。
ジェイムソン飲みながら独り言を呟いていてキモイんです。
あ!俺だ!
あのオッサン俺だ!
・・・それはそうと、映画監督には割とホッパー好きが多いようでして、その一人、イタリアのダリオ・アルジェント監督は『サスペリア2』でこの"Nighthawks"にそっくりのセットを作っちゃってます。
他にもヴィム・ヴェンダース監督が『エンド・オブ・バイオレンス』でこれとそっくりなセットを作ってました。
その他の "Nighthawks"パロディはこちらにありますよ↓
http://tonermishap.blogspot.jp/2008/06/edward-hopper-parodies-still-incredibly.html
http://tonermishap.blogspot.jp/2009/08/hopper-rolls-on-into-2009-another.html