一昨日は『アイム・オール・ライト』撮影でした。
同じメンツ(私、牧田さん、杵鞭さん、そして宗田君)での撮影も3日目となり、お互いより親密度が増し、現場にも親和力のようなものが漂い始めます。
そうなるとカメラ位置も、俳優のリハーサルを見て自然、
「ここしかない」という場所に納まり始めます。
レンズもほぼ1本に決まっていきます。
ライティングもより単純に、ライトの数も減っていきます。
ところで、私の右腕、宗田進史君は私の助監督であり、撮影助手であり、照明助手でもあります。
カメラから離れられない私の手となり、足となってくれる存在です。
彼がいなければ私は手も足も出ません。
「宗田君・・・」
「?」
「小道具の歯ブラシ用意するの忘れちゃった。悪いけど買ってきてくれる?」
「歯ブラシ」
「宗田君・・・」
「?」
「レンズ、ここは50だね」
「50ミリ」
「宗田君・・・」
「?」
「ライトの足、バレてるな」
「ライトの足。・・・これで大丈夫ですか?」
フォーカスフォロー(俳優の動きに合わせてピントを合わせる作業)も実に華麗にこなしてくれます。
一昨日の現場ではワンシーンの撮影があり、そこで若干時間を食いました。
21時終了→めしの準備→めし。という流れだったのですが、どうやっても21時には終わりそうにありません。
セット替えの最中、私はふと大事なことを思い出しました。
「宗田君・・・」
「?」
「・・・ご飯、炊いてくれる?」
「・・・ん?」
「ご飯・・・」
「・・・ゴハン」
「・・・米研いで、ご飯、炊いてくれる?」
「あー、ご飯ですね(笑)」
宗田君は5合の米を研いで炊飯のスイッチを押し、すぐにカメラの横に戻ってきてくれました。
そのおかげでなんとか21時40分に無事撮影終了。
カミさんが仕事帰りに買ってきた三鷹『ブルーバード』のチキンカレーとグリーンカレーを皆で美味しく食べることができました。
宗田君いつもありがとう!そしてこれからもヨロシク!
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